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  • 執筆者の写真浅見 純一郎

小中学校の一斉休校とは、何だったんだろうか?

2月27日、自宅までの帰路のカーラジオで「学校が一斉休校になる。」を聞いて、びっくりしたのをだいぶ昔のように思い出します。

それから4か月、地元江東区の小学校が6月29日に分散登校から一斉登校に代わります。

ただ、世の中的にもですが完全に元に戻ることはなく、第2波以降を気にしながらの学校生活であり、オンライン授業など新たなツールを手に入れました。今後の新たな生活様式の中の、新たな学校様式が決まっていくフェーズかと思います。

ちょっとここ4か月を思い返してみたいと思います。

① 3月~4月初旬

当初から、3月いっぱいは休校が決まっていたので、子供にとっては長い春休みが前倒しに始まったという感じだったかと思います。

ただ、親としては、仕事もまだ在宅勤務が一般的でもなかったので、大多数の親が家にいざるを得ない子供たちをどうしようかと悩まれたのではないでしょうか?

個人的には、マンション内の保護者からの提案もあり、ZOOMを利用した読み聞かせを3月いっぱい実施しました。今では、ZOOMはだいぶ知名度が上がりましたが、当時は私自身もあまり聞いたことがなかったツールでしたね。当時、教育利用に関しては無料キャンペーンもしていたので、飛びついたという感じです。使ってみると、今まで仕事で使っていたMicrosoftのチームズや、スカイプ、CiscoのWEBEXなどのオンライン会議ツールと比較すると、ユーザービリティの高さは際立っていたという印象です。

また、3月下旬は卒業式などのイベントをどうするかが関心事でしたね。PTA会長をしているので、6年生の卒業対策委員会の委員長と、謝恩会をどうするかなどやり取りしたことを思い出されます。結果的に、江東区の小中学校では、卒業式を短縮版で実施しました。一方、うちの長女は中高一貫の私立の中三だったのですが、卒業式は中止になりました。

② 4月~ゴールデンウィーク

正式な春休みも始まって、卒業式に次いで、始業式入学式がどうなるかというのが関心事でしたね。結果的には、江東区立の小学校は短縮版の入学式を実施。また、うちの長女の私立は、入学式が延期になりました。

子供たちに関しては、外に出る機会がいよいよ無くなってしまい、引きこもり状態になってしまいましたね。さらに、マンション内の共有施設などもいられない状況になり、世の中的にもフリーズしてしまったのではないでしょうか。

そのことになると、仕事でもオンライン会議が始まりつつあったかと思いますが、PTAの会議も完全にZOOMでの会議に変更しました。その運用も、話が被らないようにしたりなど処々課題があったのですが、リテラシーが高いPTA保護者のおかげでうまく運営することができました。

また、時期的にPTA総会実施の準備をしなくてはいけないときだったのが悩みどころでした。その時は、PTA会長のグループラインを通じて、近所の学校の運営方針をPTA会長から共有してもらって、だいぶ参考にさせていただきました。

具体的には、Google Formを使った議決権行使(各議案に◯×)にて採決をし、zoom上で開票確認まで実施しました。また、運営の中身に対しては、委員会を招集せず、状況が落ち着いたときにボランティアを募集するという方針としました。さらに、オンラインなどでできることは実施しようということとしました。

まあ、その際一番救われたのは、各保護者とオンライン上のネットワークがあることです。江東区立の小学校では、学校と保護者のいわゆるメーリングリストがありました。また、さらなる強化として、PTAにて使い始めていたラインの公式アカウントの運用を強化しました。

ただ、ラインみたいなツールって最初の展開は、リアルの世界での告知が必要となるんですね。学校のメーリングリストでも告知してもらいましたが、1つのマンションを除き学区内すべてのマンションの掲示板に告知を掲載してもらいました。急なお願いにもかかわらず掲示してもらいました、有難いお話しです。

また、前述のPTA会長のグループライン上で、マンション内で実施したZOOMでの読み聞かせを共有していたのですが、隣の学校でもPTA主催でZOOMでの朝の会を始めました。徐々に保護者や学校も巻き込んでいっていたようでなかなか素晴らしい取り組みのように感じました。

③ゴールデンウィークから分散登校開始まで(6月上旬)

GWに入り、特記するところとしては、登校日が当初決まっていたGW明けの7日が11日に延期になったこと。さらに、教科書受領を挟み、結局5月いっぱいが、休校になってしまったことです。

子供は、すでに社会性もなくなってきており、勉強も宿題を実施するだけになっていて、振り返るとこのタイミングの対応がポイントだったように思います。いわゆるプランBを、4月中に計画しておくべきだったのではないでしょうか?

個人的には、前述の隣の小学校で実施していたPTAの朝の会をまねして、うちのPTAでも実施をいたしました。その際、ZOOMのブレイクアウトルームの機能を使って、各学年ごとに児童同士のお話し会を実施したのがなかなか面白かったですね。特に高学年にとっては、久しぶりに友達同士お話ができてよかったのではないでしょうか。

少し経て、5月下旬に6月初旬からの分散登校が決定しました。そして、うちの学校もそのころ6年生のみZOOMの朝の会を実施することになりました。

学校にとっても新たな試みだったと思いますので、PTAで実施した際のノウハウが多少生かされたかと思います。

さらに、江東区の場合は、補正予算でオンラインツールや機器の購入が決まりました。ツールとしては、リクルートのスタディーサプリで、各児童にアカウントが配られました。

④6月(分散登校)

江東区立の小学校の場合、クラスを半分に分けて学年とタイミングで週2-4日の半日登校を続けています。

子供の反応としては、学校に行けて楽しい!という反面。毎日学校に行きたくない!という発言もあったりと、習慣が崩れて不安定な感じかなと思います。いわゆるリハビリ期間ですね。

徐々に社会性は取り戻すと思いますが、気になるのは、勉強において4か月のブランクをどうやって埋めるののでしょうかね?

私学や塾を利用する自由はあるのですが、公教育としてどうするのか気になるところです。

さて、4か月を振り返ってみましたが、大人の世界同様、課題や今後の解決しなくていけないテーマが散見されるかと思います。

今回の区立の小中学校における意思決定に伴うステークホルダーはいろいろといるのではないかと思いますが、処々の記事を参考に以降まとめてみたいと思います。

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