HARUMI FLAGの新設小学校を考えるに続き、今度はHarumi FLAGにできるであろう町会自治会に関して、アーバンドックパークシティ豊洲自治会の経験を通じて考察してみたいと思います。
まずは、中央区の自治会事情ですが、マンションを建てると半ば強制的?に自治会が作られるという理解です。一方、江東区は、自治会を推進するものの強制的ではありません。
晴海にできた新しいマンションにも自治会が存在しています。また、表記からすると、晴海連合町会に属する自治会と、そうでない自治会の2種類に分かれそうです。
まあ、色々とあるんでしょう。。
新しいマンションのうち、クロノレジデンス・ティアロレジデンスも自治会がありますし、晴海ではありませんが、The Tokyo towers も自治会があります。Tokyo towerは、賃貸も含め2794世帯あるので、かなり大きな自治会ですね。
さて、Harumi FLAGの住居エリアですが4つのブロックに分かれています。
それぞれ、686-1822世帯なので、街区ごとの自治会であれば、The Tokyo towers より小規模な自治会になるでしょう。と言いながら大きいですけど。
湾岸ネットワークの活動を通じて、クロノレジデンス自治会やTh Tokyo towers自治会の方々と交流があるのですが、夏祭りなど色々とイベントをやられています。
私自身が、アーバンドックパークシティ豊洲自治会事例を2年前に紹介したことがありまして、以下その資料を元にHarumi FLAGの自治会を考えていきましょう。
以下の資料は、簡単にいうと、自治会は管理組合との棲み分けがまずあり、行政や他地域との外交とコミュニティ活動に別れます。 また、運営に関しても個人個人のエゴになりがちなところを、組織共通のミッションやビジョンを定義してそこを目指すというドラッカーの考えに私は即しています。PTAもです。
パークシティ豊洲は3棟から成り立ちますが、1481世帯が住んでいます。
この人口ピラミッドは重要で、入居10年弱の状態でアラフォーとその子どもが大部分を占めています。マンション竣工時には存在しなかった子供たちがたくさん生まれていきます。世帯数1481で、1学年に80名ほどいた年もありました 。 一方、Harumi FLAGは5600世帯なので、単純計算で3.78倍。1年間あたり300人生まれる計算です。
町会自治会のモチベーションがメンツになっている人も多く、その為ぶつかる事が多いです。いわゆる属人化の弊害です。 ミッションやビジョンの形で、統一の方向性を共有するのが大事だと思います。
ぶつかる先の1つが、管理組合。結局、役割が被ってしまうと対立構造が生まれやすいです。自らが意識していなくとも、自治会が反管理組合住民に利用されます。
管理組合、つまりマンションと、自治会の数の関係性です。うちのマンションは、1:1。 どうしても複数マンションで1つの町会自治会を運営すると内部的にストレスを生じます。 Harumi FLAGは、これだけ大きいと1つにするのは難しいかもしれません。
このページは、ドラッカーの本のまとめです。 非営利組織は、お金では動かないのでマネージメントはとても難しく、その運営に対しては、多様性を理解し、それを活かしていく。そして、イノベーターとしてのリーダーシップ重要だと説いています。
自治会や管理組合にて、どこに目的を置くかは、なかなか難しく。 ・最大多数の最大幸福 ・最小少数の最小不幸 の2種類あると思いますが、かつてのうちの管理組合の目的は、前者でした。
最近ではタクシー乗り場を設置したのですが、かつては横断歩道や郵便ポスト設置を自治会と周辺企業で働きかけました。なお、豊洲2丁目だけでも商業、幼稚園保育園、カフェ、結婚式場があり、地権者のIHIが三井三菱のデベロッパーとともにタウンマネージメントをしています。 企業がいるとリソースも豊富にあり、住民にとってはいい事だと思っています。
一方、Harumi FLAGは商業施設があるもののほぼ住宅地になり、そこまで人的金的リソースが住民で割けられるかがポイントです。
マンション内のイベントですが、初期設定はデベロッパーがNPOをあてがったりして運営の促進をすると思いますが、クロノレジデンスもそうだと聞いていますが、NPOの投資対効果が悪く、住民自らが運営していく必要が出てきます。
Harumi FLAGは、ここら辺のコミュニティ育成はどの様にするのでしょうかね。 評判があまり良くないNPOを使わないといいと思います。
自治会は、ちゃんと初期設定をしないと特定の誰かの為の組織になってしまう事もあり得ます。 ちゃんと目的を明確にし、運営していくのが肝要かと思いますので、Harumi FLAGもその様になるといいですね。
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