2016年の卒業式は、オリラジのパーフェクトヒューマンに関してお話をしたのですが、この年は、SMAPでした。
祝辞
本日の卒業式にあたり、PTAを代表いたしまして、お祝いの言葉を述べさせて頂きます 卒業生の皆様、本日はご卒業おめでとうございます。 6年間はどうでしたか? 悩んだりしたこともあったかもしれませんが、楽しい6年間を過ごせたと思います。 また、6年間で確実に成長してきました。喜ばしい限りです。 さて、僭越ながら皆様に贈る言葉を考えてきました。
まず、みなさんは今12歳ですが、2045年、みなさんが41歳になったとき、日本の人口は 約1億人になり、37%が65年歳以上になると推計されています。想像してみてください。それは君たちにとって、脅威なのか、チャンスととらえて立ち向かうのか。
「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」 昨年末に解散したSMAPが君たちの産まれた一年前にシングルリリースした,「世界に一つだけの花」 のフレーズです。槇原敬之さんが作詞しています。
曲の出だしでは、
花屋の店先に並んだ
いろんな花を見ていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
と始まります。 さて、このSMAPですが、彼らがデビューしたのはアイドルブームが下火になった時で、当初苦労したようです。その為、歌手活動だけではなくバラエティや俳優、司会など多岐にわたる役割を演じ続け、今のポジションを築いてきました。順風満帆でなく、時代を鑑み工夫していわばアイドルを超えたポジションを創造しました。 そして昨年末、SMAPとして最後の番組で、この歌を歌い、個性のある5人が、SMAPという花屋さんからそれぞれ旅立っていきました。 さて、みなさんも、いわば200本の花で豊洲北小学校という花壇で育ってきました。 ぜひ今後は、 ・自分がどんな花なのかを見定め、きれいな花になること ・また、もし良い花束を作る必要が生じたとき、仲間のきれいな花の助けを借りれるような関係を築くこと を目指してください、これが1つ目の贈る言葉です。 話は変わりますが、だんだんおうちの方と話をするのが煩わしくなって来ているんじゃありませんか? そこでここで一つ、私たちの世代がどのような世の中を送ってきたかを話したいと思います。
一言でいうと、不遇な世代でした。 高校生の時にバブルが終わり、就職活動時は、氷河期といわれる時代になりました。 大きな銀行や証券会社が倒産し、今まで作り上げられた仕組みが崩れてしまいました。 ただ一方、ITの発達により新たなビジネスが生じた時代でもありました。 そんななかなんとか生きてきましたが、私の場合、次のことを意識してきました。 ・人に流されず、時代を見て ・自分の使命を見つけ ・なるべく他人と違うことをする。 ぜひ、おうちの人にも、人生をどのような形で乗り越えてきたのか、聞いてみてください。 これが2つ目の送る言葉です。 最後に、私の好きなフレーズである Cool Head but Warm Heart を3つ目の贈る言葉にしたいと思います。 心は熱く、頭は冷静に、将来は社会を引っ張る人になってください。 さて、6年生の保護者の皆さま、12年間お疲れ様でした。 先日、6年前の入学式の写真をひっくり返して見てみたのですが、まだ幼い子ども達がサクラとともに写っていました。 1・2年生の頃は幼い子供たちでしたが、3・4年生になるとだんだんと子どもたちの自我が芽生えてきましたね。 保護者といえども、初めての事も多く、戸惑ってしまったこともあったのではないでしょうか。 そして、6年生。 最高学年として自覚した子供たち。先生たちもよく言われていましたが、立派になりました。 今日、子どもたちは豊洲北小学校から巣立ちます。 4月からは子どもたちの環境が変わっていきますが、子どもとの関係も変わっていきますね。 うれしいような。ちょっと悲しいような。
小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one
子どもたちは、思春期になり難しい年ごろになってきますが、”特別なOnly One”として、温かく見守っていければと思います。
さて、お忙しい中、ご臨席賜りましたご来賓の皆さま、日頃より様々なご支援をいただき、心より御礼申し上げます。 今後も、温かいご支援を賜りますよう、ご支援よろしくお願いいたします。
最後になりましたが、校長先生をはじめ、教職員の皆さま、6年間、一人一人の児童に熱意をもって指導していただき、保護者を代表して心より御礼申し上げます。
ご卒業おめでとうございました。
平成28年3月24日 豊洲北小学校PTA会長 浅見純一郎
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