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  • 執筆者の写真浅見 純一郎

今日選挙関係者がやっていること。と、「森高千里」の投票に関して






今日は、衆議院選挙の公示日ですね。私自身、貴重なことに2015年から4年間選挙管理委員を務めました。


うちの区は、比較的若かったですが、他のエリアを見ていると案外高齢の重鎮?ぽい人だけで選挙管理委員を務めたりしているので、なかなかネットなどでその情報が出ていないと思います。また、正直、内容的にも少々気を使いますね。


と言いつつも、民主主義の根幹の選挙ですし、その内容を共有する必要もあるかと思い、記事にしたいと思います。


まず、選挙管理委員会って何かというと、以下のように定義されています。


職務:市区町村の議会の議員および長の選挙に関する事務を管理し、すべての選挙について投開票を行い、選挙人名簿の作成・管理を担当します。指定都市の区の選挙管理委員会は、市区町村選挙管理委員会の職務の多くの部分を担当します。


任期:委員数は4人、任期は4年。委員は、選挙権を持っている人で、人格が高潔、政治および選挙に公正な識見を持つ人のうちから、議会の議員による選挙で選ばれます。委員長は、委員の中から互選されます。


お仕事としては、平時(選挙が無い時は)は、選挙前に選挙に行きましょう!とウェットティッシュを配ったり、小中学生に選挙啓発をするために、「出前授業」という模擬投票を含めたいイベントをしました。


その出前授業は、卒業の為の給食は何が良いか?などの設問に対して、候補者が演説して、実際の投票箱や記載台を使って模擬投票を実施します。






また、選挙に関する授業もあります。選挙にいくらかかるかとか、普通選挙の歴史、疑問票に関して等クイズ形式も含めて授業をします。



疑問業に関して具体的には以下のようなクイズがありました。

「以下、無効票になるのはどれでしょう?」というもの (※ 実際は、別の有名人の名前で設問されていました)


1.あさみじゅんいちろう

2.浅見純一郎様

3.頑張れ、浅見純一郎


この中で、有効な票になるのは、1と2です。

3のように記載されると無効票になります。ハートマークとかもNGです。


また、実際、疑問票で問題になるケースをご紹介します。たとえば、「山田秀吉」と書かれていた票に対して、候補者に「山口秀吉」「徳川家康」の2名の候補者がいた場合、この票は、山口秀吉さんの票になります。また、候補者に「山本秀吉」さんがいた場合は、山口秀吉さん、山本秀吉さんのそれぞれに案分された票をカウントされます。そして、その判断基準も国として明確な法律があるわけではなく、各選挙管理委員の疑問票の担当における判断で決しています。


また、Twitter情報ですが、今回の衆議院選での立候補者が有名芸能人と1文字違いとのことで、話題になっています。

個人的な感覚だと、勘違いして有名芸能人の名称を書く可能性があるので、有効票じゃないかなと思うのですが、無効票として扱うようですね。


このような話に関しては、場合によっては、僅差で落選した人が訴訟するケースがありますが、その場合は、その判断が論点になったりしますね。


また、出前授業だけでなく、他の地区の選挙管理委員会の方との意見交換会の類のイベントがあったり、年に一回、全国の選挙管理委員会が集まって総会を実施したりしました。

さらに、江東区の場合は、明るい選挙推進委員というのがあって、先述の選挙の啓発活動や投票所の立会などでお手伝いいただくグループがあります。そのグループとの意見交換の会議などもありました。


そして、定期的にも、会議がありましたね。




そして、有事(選挙があるとき)は、会場の準備、書類の受理、投開票にかかる仕事を実施していました。


さて、解散や辞職が伴わない定期的な選挙は、予定が付くのですが、今回の衆議院選挙が一番の典型的な例で、いつ実施されるか全くわからない選挙はなかなか大変です。


大きい要素としては、投票所、開票所、そして立候補者のポスター掲示板でしょうか。


投開票所はある程度決まっているのですが、豊洲や有明エリアなどは人口が一気に増えるので、投票所が一定数より超えてしまい運営に支障をきたすことがあります。その場合は、分割して新たな投票所を設置するのですが、必要な広さがあるかなどすぐに投票所が見つかるわけではありません。ちなみに、江東区の場合は1万人を一定の目安にして、それを超えると別の投票所を探すという運用になっていたと思います。


また、最近増えたのが期日前投票。私が選管委員になった時より利用する有権者がだいぶ増えてきたと思います。

期間が長いのでタイミングが合うときに投票できるメリットがあるのですが、もう一つは、決められた投票所以外でも投票できるのがもう一つのメリットです。


東京都の期日前投票所は、こちらで確認することができます。

なお、江東区・中央区の期日前投票の場所・時間、前回の衆議院議員選挙の投票状況は以下になります。







投票日前日の土曜日の投票数が多いですね。あとは、曜日ごとに異なり、月曜木曜日が比較的少なさそうですが、天気などの要素もあるので、一概に何とも言えませんね。



さて一方の、開票所ですが、江東区の場合は、民間の施設を利用していた関係で急な選挙に対応できないこともあります。

さらに、ポスター掲示場所ですが、これも特に区議会議員選挙の場合60名以上のポスターが張られる必要があり、なかなか広い場所が必要になってきます。こちらも、なかなか探せないこともありました。


上記3つの物理的エリアに関係するものは、それなりに前に決定する必要がありますが、その後に実施するのが、立候補者の受付。


ちょうど今日やっていたのだと思いますが、正式な書類を選挙管理委員会が受理します。

その際、何度もくじ引きをします。


記憶が定かではないのですが、正式な書類を受理する順番がまずあります。これは立候補者

が多い区議会選挙などは重要で、受理を済ませた立候補者が順番に会議室から出ることができ、スタートダッシュができるかどうかに影響を与えます。

この受理の順番ですが、2回番号のついたくじを引く行為をします。1回目は、くじを引くための順番を決めるくじ引きだったと思います。確率論的には、1回で良いんじゃないかと思っていましたが、2回していたように記憶しています。

受理が開始されると、候補者は2つに関して順番が決められます。1つは、選挙ポスターの場所。そして、選挙公報紙の順番。



ポスター掲示に関しては、1番の場所が、上段だったり、下段だったりと掲示場所によって異なっているので公平なのですが、選挙公報に関しては固定なので案外重要です。

特に、区議会議員選挙など人数が多いと、最後まで読んでくれるか不安になっちゃうと思います。


ポスター掲示の番号が決まると、一斉に選挙陣営関係者がポスターを張りに行きます。なかなか、アナログです。相当数の掲示板があるので、張りに行っていない場所もあったり。


選挙公報ですが、各住戸に配布されます。紙なので、これがすぐ配布されないといった課題があります。公示の翌日(明日から)、期日前投票が始まっちゃいますので、選挙公報が間に合わないです


そこで、紙でなくネット上でも見ることができるのですが、19日17時30分現在。まだ、Comming soon です。少々時間がかかりそうです。



公示が終わって、選挙戦が始まり投開票日と進んでいきますが、後日書きたいと思います。

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